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・ベトナムでは11・12月に結婚する人がとても多い。理由はわからないけれど、平日だろうと朝の7時であろうと、おかまいなしに結婚式が行われる。日本のようにホテルやレストランでする人も多いけれど、お金があまりない人や、田舎に住んでいる人は、自分の家でする。今回、わたしがお呼ばれしたのは、同じ学校で働くコンピューターの先生・ティエンさんの結婚式。彼の実家は、ハノイから車で3時間ほど行ったところにあるナムディンという町から、さらに畑の中のデコボコ道を、車の天井に頭をぶつけそうになりながら進んだところにあった。 細すぎる道は車では行けないので、途中から、みんな歩いて彼の家を目指す。大きなブタを散歩させてる少年・・・ 畑でくつろぐ水牛の一家・・・ ポンプ式の井戸で水をくんでるおばあちゃん・・・ バイクも全然ない。人もいない。鳥の鳴き声が響くくらい静かで・・・ そして空気が全然チガウ。新郎の家はそんな場所にあった。 家の前に作られた特設会場では、結婚式にはおなじみの伝統的な料理から、家庭的な料理まで、いろんな料理が次々に運ばれている。手伝っている人もきっと近所の人なんだろう。スベテのものに、彼を祝福する人々の「ぬくもり」が感じられた。 ベトナムの結婚式は、日本と違って、スピーチも、カラオケも何もない。ただみんな自由に食べて飲んで騒ぐ。新郎と新婦はテーブルをまわって乾杯をする。そして、食べたら勝手に帰る・・・ それがベトナム風。 途中、わたしたちは外へ散歩に出かけた。道の脇に水が少ない川があった。そこに、ワナが仕掛けてある。こっそりその網を持ち上げてみた。ヘドロがたくさんついていた。魚はいない様子。その土手で、蛇が死んでいた。学生のひとりがそれを手に取って、ブンブン振り回しながら追いかけてくる。わたしは叫びながら全速力で逃げた。バイクもないから、邪魔するものは何もない。ハノイより広い空。やさしい風。すべてがわたしの足を軽くする。靴音が心地よく響く。わたしは走った。どこまでも走れそうな気がした。 今日、誰より幸せいっぱいのあのふたりに負けないくらい(?) わたしにとってもおなかいっぱい・ハッピー☆な1日になった。 ・・・日も暮れて遊びつかれてクタクタになった帰り道。ウトウトしかけたとき、車がパンク。わたしたちは、バスを降りて、近くの修理屋さんで足止めをくらった。「最後の最後でツイテナイ・・・」寒空の下でそう思って見上げた空に、無数に輝く星があった。疲れも眠さも、寒ささえも吹っ飛んだ。首が痛くなるまで、ずっと見上げてた。最後にこんなステキなオマケまで* なんてしあわせな日なんだろう・・・ この日を一生忘れないと思った。 #
by co_long_cong_vn
| 2006-01-05 14:11
| ベト日記☆
・知らない人もいるかもしれませんが、ハノイにもちゃんと「冬」があって、それはモチロン寒いのです。そして、ハノイの冬は、全くと言っていいほど、晴れる日がありません。毎日毎日どんより曇り空が続きます。去年は、たしか1ヶ月くらいずっと曇りの日が続きました。ホーチミンに住む人々が「ハノイの人間は陰気くさい顔をしてる」と言うのは、こんな天気のせいらしいです。そんなわけで、1月・・・本当なら寂しい色の町になるはずなのに、どういうわけか、ここ2・3日。本当にびっくりするくらいの青空が広がっているんです。数日前まで、寒くて寒くて、モコモコ着込んで生活していたのに、今日は半そでの人もいます。それくらい太陽はまぶしいのです。まるで、穴グラから出てきた、モグラみたいに目がチカチカしてしまいます。 でも、目をショボショボさせながらも、わたしはなんだかとてもうれしくて、カメラを持って外へ飛び出しました。この青いそら・・・ もっともっとこの目に、ココロに、近くに感じたくて・・・。少し前にできた5階建ての校舎の屋上へ* 高いトコロは本当に苦手だけれど、そらを見上げたり、遠くを見るのは平気。ココは、わたしが最近みつけたお気に入りの場所☆ 遠くの大きな建物も、近くの誰かの生活も、いろんなものが見えます。ふふふ・・・と笑みがこぼれてしまいそうなほど、とても幸せな気分になるのは、やっぱりこの『あお』のおかげ。 そして、おんなじそらの下にいる大切な人を想ったり・・・。電話もインターネットも、わたしたちをつないでくれるけど、この大きなそらで、わたしはあの人をとても近くに感じる。きっと、みんな、こうしてそらを見上げているはずだから・・・ #
by co_long_cong_vn
| 2006-01-05 13:05
| ベト日記☆
・今年もあと2日となりましたが、わたしの学校は明日(31日)までいつもどおり授業が行われます・・・。 そして、今朝のクラスでおもしろい発言があったので、紹介しますね☆ 今朝、わたしが教えたクラスは、「初級」が終わり、すでに「中級」を勉強してる学生たち。今日は、自由会話だったので、わたしは「ベトナムと日本の習慣の違い」というテーマで、授業をしました。その中で、「『ありがとう』を言わないベトナム人」というのがあって、ベトナム人は親しい相手だと、ごはんをご馳走してもらったときや、何かしてもらったときにもお礼は言わないということでした。日本人のように、そのときだけでなく、次に会ったときにまで「この前はありがとう」などと言うと、その人は自分と親しくないと思ってると思われるそうです。 そして、驚いたのは、ベトナム人は親しい間柄だと「ワタシのものは、アナタのもの。アナタのものはワタシのもの」になるそうです。だから、何かを借りたりするときも、「これ借りてもいい?」と断ることもないそうで・・・ それでわたしは思い出しました。スタッフの部屋の、わたしのデスクの上に置いてたボールペンやハサミなどが、どんどんなくなっていくことを・・・ さらに、ウチに遊びに行ったとき、冷蔵庫を勝手にあけて、飲み物や食べ物を出すのもアリだそうです。これには、わたしも「えええ~~」と声をあげて驚いてしまいました。学生の話によると、両親は、自分の子供の親友を、「我が子」とみなすそうです。だから、そんなことも許されるんですね・・・ わたしにとって、ベトナムの最大の魅力は、「人と人との距離がとても近い」ってことだったんですが、まさかここまでとは・・・ 驚きましたが、なんだかますますこの国に愛着が湧いてしまいました☆☆☆ ・・・デモ、やっぱり借りたものは、ちゃんと返してほしいデス。 #
by co_long_cong_vn
| 2005-12-30 20:31
| ベト日記☆
今日は、12月28日。本当なら、「年末ムード」でなんとなくせわしない雰囲気になるはずですが・・・ ベトナムは、旧暦のお正月(テト)がメインなので、1月1日は、ニューイヤーではないのです。なので、全く年末・お正月の気配は感じられず、いたっていつもどおりの日常です。 今回の写真は(見にくくてスミマセン)、バイク三人乗りです☆ ベトナムでは、ヘルメットをかぶってる人は、ほとんどいなくて、3~4人乗りも、珍しくない風景です。最近では、わたしもそれが当たり前になり、寒いということもあり、団子のように密着して、バイクに乗っています。 でも、交通事故が多いのも現実・・・ 最近では、3人乗りが見つかると罰金を取られるそうです。事故と、警察には気をつけなければ・・・ #
by co_long_cong_vn
| 2005-12-28 20:49
| ベト日記☆
・最近、何気に思ったんだけど、ベトナム人って、ひそかに「健康」にうるさいんじゃないカナ・・・たとえば、毎日毎回の料理に野菜は絶対欠かさないし、どこへ行くにもバイクにまたがるくせに、早朝や夕方、ウォーキングに精をだしてる人が多い。夕方のラッシュ時には、ちびっ子からお年寄りまで、みんな大きなマスクをして、バイクに乗ってる。息苦しくなるほど、排気ガスで汚れた空気を避けるため・・・。 そして、もうひとつ、「豆乳」。わたしの友達のHanhは、市場にごはんを食べに行くと、必ず一緒に豆乳を飲むし、豆乳のデザートもある。豆乳が飲めないわたしは、「おいしい?」って聞くだけ。そのたびに、彼女は「体にいいよ~」って答える。 湖の周りや、公園では、夕方大きな音楽を流して、元気いっぱいエアロビをやってるのもよく目にする。のんきそうに見えるベトナムの人たちも、やっぱり健康について気にしているようです。 #
by co_long_cong_vn
| 2005-12-16 16:21
| ベト日記☆
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